抄録
日本においてユーモアという外来語は笑いという言葉に圧倒されている。いまはユーモアと言えばほとんど笑いの同義語として用いられ、独自の意味も曖昧なまま、ただカッコよいから使われるだけの存在で、このままいくと死語になってしまう可能性もある。ユーモアの科学的定義は必要とされつついまだなされていないらしいが、私が欲しいのはそんな科学的で厳密な定義ではなく、われわれが気軽にユーモアという言葉を使ったときにそれを支える素朴な概念なのだ。私は、そのためユーモアという言葉がどうして生まれ、どのように使われてきたのか、そして現在はどうなのかを、笑いという言葉と比較しながら調べてみた。そして将来どうしたら気軽に使えるかも考えてみた。これはその集成レポートである。読まれたみなさんのご意見・ご批判を仰ぎたい。