2015 年 9 巻 4 号 p. 219-225
【目的】血管陰影が重なり最適なworking projection image(WPI)が得難い動脈瘤に対しdouble microcatheter technique (DMT)を応用し対処したので報告する.【症例】破裂前交通動脈瘤症例.A2 温存のためのworking projection で動脈瘤と内頚動脈が重なるため,DMT を応用した.2 本のmicrocathete(r MC)の一方を造影用としてA1 に留置し,重なりのない画像を取得した.もう一方でframe 形成後,造影用MC も塞栓に用い手技を完遂した.【結論】血管陰影が重なり適切なWPI が得難い場合にDMT を応用した方法は簡便かつ有用である.