全ての緊急事態と災害は,医療・看護・その他のケア提供者,特に国外から来た地元の文化に馴染のない者には,課題をもたらす.不確実な状況下で,資源も限られ,かつ被災地を誤解していると,支援者と地元の人々との相互関係の効果に影響しうる.多くの場合,専門知識や技術(看護師や医師の資格)に関係ないが,地元の文化の解釈には悪影響を及ぼすかもしれない.誤解を避けるために,多様な文化の隔たりを埋めることは支援者の責務である.このことは,チームが事前に多様な文化への対処を準備していることで達成し得る.それは,ケア提供者としての本質的な基礎的研修の一部であり,日々の業務の中で教えられるべきことである.それによってのみ,我々は偏見のない心を持ち,他の文化や行為に対する感受性を持って使命を果たすことができるだろう.