自然言語処理
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論文
モーラ系列と音象徴ベクトルによるオノマトペの印象推定法
土屋 誠司鈴木 基之任 福継渡部 広一
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2012 年 19 巻 5 号 p. 367-379

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抄録
オノマトペとは,擬音語や擬態語の総称である.文章で物事を表現する際に,より印象深く,豊かで臨場感のあるものにするために利用される.このようなオノマトペによる表現は,その言語を母語としている人であれば非常に容易に理解することができるため,国語辞書などにあえて記載されることは稀なケースである.また,記載があったとしても,使用されているオノマトペをすべて網羅して記載していることはない.そのため,その言語を母語としない人にとっては学習し難い言語表現である.そこで本稿では,オノマトペが表現する印象を推定する手法を提案する.日本語を対象に,オノマトペを構成する文字の種類やパターン,音的な特徴などを手がかりに,そのオノマトペが表現している印象を自動推定する.これにより,日本語を母語としない人に対して,日本語で表現されたオノマトペの理解の支援に繋がると考えられる.結果として,オノマトペの表記内のモーラ系列間の類似度とオノマトペの表記全体の音象徴ベクトルによる類似度を用いた手法が最も良い推定結果となり,参考値である人間同士の一致率の8割程度にまで近づくことができた.
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© 2012 言語処理学会
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