本論文では,レビュー集合から多数の評価視点が得られる状況において,評価対象間の相対的特徴を考慮した重要度(スコア)に従って評価視点をランキングする課題について述べる.また,レビューはその数だけ書き手が存在することから評価視点の異表記が生じやすく,これがランキングに悪影響を与える.本論文では,評価視点に対してクラスタリングを適用することで異表記問題へ対応する手法を提案する.評価実験を通して,提案したスコア関数がランキング性能の向上に有効であること,およびクラスタリングに基づくランキング補正手法によって,平均適合率(MAP指標)が向上することを確認した.