自然言語処理
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対象の用途と準備を表す表現の自動獲得
鳥澤 健太郎
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2006 年 13 巻 2 号 p. 125-144

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抄録

知的エージェントによるプラン認識などの推論を最終的な目標として, 人工物の用途とその用途を達成するための準備を表す自然言語表現を自動獲得する手法を開発した.ここで, 例えば人工物「本」の用途は「読む」ことであって, 「本を買う」「本を開く」といった表現は「本を読む」ことの準備であると見なされる.開発した手法は, 単語間の種々の共起確率を考慮しつつ, 与えられた名詞に関する用途, 準備を表す表現の候補を収集し, 最終的には教師あり学習によって用途, 準備を出力する.得られた用途, 準備に関する表現は, 人工物に関してユーザーが通常取る行為とその順序, すなわちプランの一部を表すものと考えられ, 様々な知的な推論に利用できる.より具体的なアプリケーションの例を挙げれば, 人工物に関してインターネット上で情報を収集する際のナビゲーションなどに利用できるものと考えている.

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