自然言語処理
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Text-Wide Grammarに基づくテキスト解析
吉見 毅彦JIRI JELINEK西田 収田村 直之村上 温夫
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1997 年 4 巻 1 号 p. 3-21

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抄録

テキストの可能な解釈の中から最良の解釈を効率良く選び出せる機械翻訳システムを実現するために, 最良解釈を定義する制約 (拘束的条件) と選好 (優先的条件) をText-Wide Grammar (TWG) として記述し, 圧縮共有森 (packed shared forest) 上での遅延評価による優先度計算機構によってTWGを解釈実行する. TWGは, 形態素, 構文構造, 意味的親和性, 照応関係に関する制約と選好を備えたテキスト文法である. 照応関係に関する制約は, 陳述縮約に関する規範を主な拠り所としている. TWGによれば, テキストの最良解釈は, 形態素に関する選好による評価点が最も高く, 構文構造, 意味的親和性, 照応関係に関する選好による各評価点の重み付き総和が最も高い解釈である. 処理機構は, 意味解析と照応解析を, 構文解析系から受け取った圧縮共有森上で行なう. その際, 最良解釈を求めるために必要な処理だけを行ない, それ以外の処理の実行は必要が生じるまで保留することによって無駄な処理を避ける. 保留した処理を必要に応じて再開することによって, 最良解釈以外の解釈も選び出せる.

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