日本医科大学雑誌
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日本医科大学第1内科における経皮経管冠動脈形成術 (PTCA) の初期成績
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1991 年 58 巻 5 号 p. 597-600

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抄録
1) 112回のPTCA中22回は緊急PTCA (20回が急性心筋梗塞, 2回が不安定狭心症), 残りの90回は待機的PTCA (28回が不安定狭心症, 22回が安定労作性狭心症, 42回が梗塞後狭心症) であった.
2) 1回1症例あたりの標的部位数は, 1カ所103例, 2カ所8例, 3カ所1例であった. また, 123カ所の標的部位の狭窄度は完全閉塞が21カ所, 99%狭窄24カ所, 95%狭窄8カ所, 90%狭窄63カ所, 75%狭窄7カ所であった.
3) 標的部位が右冠動脈であった例は24例 (近位部19例, 遠位部5例), 左前下行枝74例 (主幹部2例, 近位部66例, 遠位部1例), 左回旋枝24例 (近位部5例, 遠位部4例, 純角枝11例, 後側壁枝4例), バイパスグラフト1例であった.
4) 123標的部位の成功率は86.2% (106/123部位) であった. 不成功は17例でガイドワイヤー不通過例が8例, バルーンカテーテル不通過例2例, 拡張不十分例が7例であった.
5) 重篤な合併症は112例中2例に認められ, いずれも急性冠閉塞をきたし, 心筋梗塞を起こしたが, 1例は通常の心筋梗塞の治療により軽快した. 他の1例では緊急バイパス術が実施されたが, 術後低心拍出症候群をきたし頻回に心室頻拍・心室細動を起こし救命できなかった.
6) 再狭窄はフォローアップし得た49病変中19部位 (38.8%) に認められた.
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