日本神経回路学会誌
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解説
昆虫全脳シミュレーションへむけて
—その構成技術と進展—
加沢 知毅宮本 大輔後藤 晃彦朴 希原福田 哲也神崎 亮平
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2015 年 22 巻 3 号 p. 89-102

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抄録

現在の超並列スパコンの発展は,昆虫脳程度の神経回路ならほぼリアルタイムの詳細シミュレーションが可能な計算力を提供しつつある.ここでは,並列化によって提供される膨大な計算力を昆虫脳シミュレーションに適用するために我々が開発してきた技術的進展とその応用,すなわち NEURON シミュレータの並列・最適化を中心に,それを使用した単一ニューロンのパラメータ推定,ボトムアップで再構成する触角葉神経回路シミュレーションやトップダウンで設計する画像認識の機能をもたせる神経回路構築などを紹介する.

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© 2015 日本神経回路学会
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