東京大学 定量生命科学研究所(IQB)
2020 年 27 巻 3-4 号 p. 165-173
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私たちの脳は感覚刺激を提示されたままに知覚できるのでしょうか.感覚刺激から行動を決定する場合,その行動は,感覚刺激だけでなく状況(刺激の提示確率や行動から予測される報酬)に影響される.感覚刺激と状況の統合は,ベイズ推定に基づく信号検出理論で最適化できる.近年,知覚意思決定における大脳新皮質の関与が多く報告されている.本研究は,ベイズ推定や信号検出理論に基づいて,これらの知見をまとめる.大脳新皮質が感覚刺激と状況を統合し,行動を決定する可能性を考察する.
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