有機農業研究
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【特集】生物多様性保全と有機農業(第22回大会 全体セッション2)
エビデンスから考える有機農業と生物多様性の関係
片山 直樹
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2022 年 14 巻 2 号 p. 11-14

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抄録

水田の有機栽培が生物多様性保全に与える影響を検証するため,二種類の研究を行った.まず全国規模の野外調査では,延べ1000ほ場の水田において,植物,無脊椎動物,両生類,魚類および鳥類の種数または個体数を計測した.その結果,有機栽培では慣行栽培と比較して,多くの生物群の種数または個体数が多いことが明らかとなった.次に,水田の有機栽培と生物多様性の関係について,国内の文献を収集するためのシステマティックレビューを行った.その結果,48件の事例を特定した,有機栽培は植物,無脊椎動物,鳥類の種数や個体数を高める効果が一貫して報告されていることが分かった.これらの成果は,水田の有機栽培が生物多様性を高める有力な方法の一つであることを示している.今後,有機栽培における農業生産性と生物多様性の両立のためのさらなる研究が必要である.

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© 2022 日本有機農業学会
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