抄録
アトピー性皮膚炎患者に対するデルゴシチニブ軟膏(コレクチム®軟膏0.5%・0.25%)の一般使用成績調査の中間集計結果をもとに,日常診療下における安全性を検討した.安全性解析対象症例2,962例のうち82例(2.77%)に副作用が発現し,いずれも非重篤であった.年齢別の発現状況では,2歳未満の乳幼児56例のうち1例(1.79%)に,2歳以上16歳未満の小児967例のうち27例(2.79%)に,16歳以上1,939例のうち54例(2.78%)に副作用が発現し,乳幼児,小児の副作用発現割合は,成人と概ね同程度であった.皮膚感染症に関連する副作用は23例(0.78%)に発現し,臨床試験と同様,適用部位毛包炎が最も多かった.中間集計時点では,観察期間内に発現した悪性腫瘍に関連する副作用はなかった.患者背景要因別に副作用発現状況を見た結果,性別,妊娠・授乳の有無,アトピー性皮膚炎の重症度,そう痒Numerical Rating Scale(数値評価スケール,NRS)スコア,既往歴の有無,合併症の有無,併用薬の有無,併用療法の有無について,副作用発現割合に明らかな傾向はなかった.以上の結果より,今後も引き続き慎重な観察は必要であるが,現時点では,デルゴシチニブ軟膏は日常診療下においても臨床試験で報告された安全性プロファイルと大きな相違はなく,新たな安全性の懸念は確認されなかった.