1973 年 16 巻 2 号 p. 103-109
情報科学の分野においては,一般に,2国間または多国間の国際協力が行なわれる傾向が進行している。この方法をとれば,各国が責任を分担しあうことになるため,1か国あたりのコストを抑えることができ,さらに,有効な文献の網羅性をも完全にすることができる。“国際食品情報サービス(IFIS)”機構を設立した背景もまさにこの点に在る。本機構によるサービスの第1段階は,“食品科学技術抄録誌(FSTA)”を発行することである。本稿は,そのコストの分析を行なったものである。