合金設計への情報システムの利用

抄録

カンと経験に頼っていた合金設計の手順を，データ処理システムを利用して公式化する試みと，その研究成果の報告。手順は，蓄積された既知合金の属性データから検索アルゴリズムにより所要の属性値の範囲に入る合金を絞っていく方策を用いた。蓄積情報としては，基本的物性値，状態図，合金の各種物性値，組織写真を含み，CRT端末を用いたグラフィック処理を中心とする。本システムは開発途上にあり，合金材料の最終的選定の段階は今後に残されている。東大大型計算機センターのシステムをTSSで使用。