抄録
Chemical Abstracts誌は, 1907年に創刊されて以来幾多の苦境を乗り越えて, 今年75周年を迎えた。当初400誌程度を収録する小さな抄録誌であったが, 第二次世界大戦後の文献数の爆発的増加と共に大きく成長した。1950年代後半には情報処理の機械化に取り組み, サービスの多様化を図った。中でも化学物質の登録システムは, 開発規模としても最大のものである。冊子体による収入の全収入に占める割合が低下傾向を示している現在, オンラインによる情報の直接提供サービスの拡大を今後の最重点施策としている。