情報管理や情報の利用面で著作権法は最も身近な法律である。著作者はこの法律で著作者人格権と著作権を保護されている。著作権制度をよく理解し,情報の利用に当たって権利侵害をしないように留意しなければならない。一方,同法は利用者の利益のために著作権を制限し,著作物を自由に利用できる場合も規定しているが,企業などにおける著作物の複製は自由利用の範囲を超えており,この問題を現実的に解決するため,日本複写権センターが発足した。また,87年にはデータベースが著作物と認められたが,データベースにかかわる著作権処理は,さまざまな問題を残している。