数値限定特許をつぶすための資料を,効率よく探すための検索手法を提案する。化学分野における数値限定特許がどのようにつぶされているのか事例研究を行ったところ「発明の効果」が同一である引例が使われているケースが多かった。そこで,数値限定特許をつぶすための資料をオンライン検索で探すのに,「発明の効果」に着目して検索する方法の有効性を検討した。PATOLIS,DWPI,CAデータベースを用いて「発明の効果」「数値限定項目」「用途」「出願人」の観点からそれぞれ検索を行い,引例を効率よくヒットできるか評価を行った。その結果,「発明の効果」による検索は,通常我々がよく行う「数値限定項目」による検索と比較しても同程度で,有効な検索手法であることが分かった。