2002 年 45 巻 2 号 p. 108
メーカーにおいては,研究開発,設計,製造,据付け,メンテナンス等の各ステップで日々多くの情報が発生している。これらを共有して活用することにより,新技術の創造,開発・設計期間の短縮,重複研究の防止,製品不具合の防止等に貢献することができる。石川島播磨重工業(株)では,この観点から技術情報センターが中心となって幅広い技術情報管理活動を展開している。この一環として,1980年代に大型汎用コンピュータによるインハウスデータベースを構築した。その後改良を重ね,現在ではイントラネットを活用して専用サーバにより,従業員の机上のパソコンから自由にアクセスできるシステムへと変化してきた。さらに最近,検索結果から直接全文を提供する機能やSDIサービス機能を付加した。また各事業部門が持っている製品不具合情報を容易に入手できるシステムをも追加するなど機能の向上を果たし,利用度のアップに結びつけている。