2012 年 54 巻 12 号 p. 819-824
2011年3月11日の東日本大震災は広範な地域に甚大な被害をもたらした。これは被災地にある病院図書室においても例外ではなかった。当院においても蔵書の多くを失い,またネットワーク環境の損傷等によって一時利用不能に陥ったコンテンツもあった。このため震災後,医療活動を継続するにあたって,かなりの不便を強いられることになったが,この時,大きな支えとなったのは,被災地に向けてのデータベースやジャーナル等へのフリーアクセス支援をはじめとする各種の情報支援であった。またこれらの支援に関する情報を入手するにあたって,Twitterなどのソーシャルネットワークを介して,多くの医療関係者・図書館関係者の協力をいただいた。