2013 年 56 巻 5 号 p. 269-275
ビッグデータが普及するにつれ,データの多くはデータセンターではなく,ネットワークの辺縁部(エッジ)に格納され,処理される「エッジ・ヘビー・データ」の時代がくるとわれわれは予測する。このためのコンピューター・アーキテクチャは,現在のクラウドコンピューティングとは大きく異なるものになるだろう。われわれはエッジ・ヘビー・データ向けのアーキテクチャKrillの開発を進めている。このアーキテクチャは,データ価値密度を定義するデータ価値場と,確率的プログラミングモデルからなる。われわれは,この大きな変化を千載一遇のチャンスと捉え,ITのリーダーシップを取っていかなければならない。