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座談会
座談会 3i研究会「情報を力に変えるワークショップ」 第2期研究を終えて―その成果と醍醐味(だいごみ)を語る
屋ケ田 和彦宮城島 匡章岡本 耕太時実 象一野崎 篤志中村 栄
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2015 年 58 巻 7 号 p. 501-514

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本記事は,2015年7月8日(水),科学技術振興機構東京本部で行った座談会を収録し,弊誌編集事務局で編集したものである。

中村:本日はお忙しいところをお集まりいただきありがとうございます。司会を務めさせていただく旭化成株式会社の中村と申します。第1期に続き,第2期も研究アドバイザーを担当しております。

今回の座談会には,3i研究会第2期グループリーダーの皆さん,主催者一般社団法人情報科学技術協会(INFOSTA)の時実会長。そして私は今期(第2期)をもって研究アドバイザーを卒業いたしますので,第3期アドバイザーをお願いするランドンIPの野崎さんにもお越しいただきました。

3i研究会注1)については2014年の『情報管理』誌注2)注3)に掲載されていますので詳細は割愛いたします。端的に申しますと,具体的なテーマを選定し,特許情報,非特許情報を企業活動,研究開発,知財管理に有効に活用,構築したシナリオに沿って,情報解析の結果から具体的な結論を導き出していくグループ研究会です。

今回は,内部で開催している第2期成果発表会がちょうど終了したところですので,3つのグループの第2期研究会活動総括や研究会を通して得られたこと,今後の課題などを伺いながら進めていきたいと思います。

まず,順番に皆さんの自己紹介をお願いします。直接活動に参加された3グループのリーダーの皆様には,参加動機や,お仕事との関係等にも触れていただければと思います。

自己紹介

屋ケ田:Aグループのリーダー,屋ケ田です。私は住友ベークライトの100%子会社・住ベリサーチに所属しております。住ベリサーチは,プラスチックの分析・評価,調査解析等を行っており,私は調査に所属しています。特許や文献を検索し親会社に提供するのが主な仕事ですが,社外のお客様にも文献調査,特許調査あるいは市場調査も含めた情報を提供しています。

お客様には検索結果を提供するだけではなく,いろいろな事業に関するソリューションをご提案しなくてはいけないので,3i研究会の活動は仕事にも役立つのではないかと思いました。また社ではさまざまなデータを分析して,調査研究レポート作成にも携わっているので,そのテーマを何か考えられないか,データサイエンスのようなこともやりたいなと思い参加しました。

中村:屋ケ田さんは昨年(2014年)の第1期に続き,2回目のご参加ですね。

屋ケ田:はい,第1期はBグループに所属し,「自社の技術の棚卸しによる新規事業提案」というテーマで,自社の技術の棚卸しを行うことにより,自社の強み,弱みを分析して新たな事業の提案を行うにあたっての手法を検討しました。そのときは会社が対象でしたので,特許中心の検索・解析ソフトをたくさん利用しましたが,科学技術振興機構(JST)や株式会社ジー・サーチ提供の文献や会社情報などをあまり利用できなかったので,今回は特許に限らず非特許も含めたさまざまな情報を用いて何かできないかと考え,参加しました。

屋ケ田 和彦氏

宮城島:Bグループリーダー,日本能率協会総合研究所の宮城島と申します。総合研究所というと堅苦しく聞こえますが,マーケティングデータバンクという部署で,社外のビジネスパーソンを顧客として情報提供や市場調査を担当しています。

お客様にとって調査はゴールではなく,調査を基にどう意思決定していくか,どう活用していくかが,ゴールなのです。ところが日々の業務の中でなかなかそれが見えないと感じていまして,今回,上司からの推薦でしたが,お客様と同じ業種の方が集まる研究会で,情報の活用の仕方とか,調査の結果をどう生かしているかなど,そのあたりを捉えたいということ。また知的財産をはじめ,私の知らない情報検索ツールやデータベースの知見を広めたい。大きく分けてこの2つの視点から参加しました。

宮城島 匡章氏

岡本:Cグループのリーダー,東洋製罐グループホールディングス株式会社の岡本と申します。当社は1917年に創業,「包みのテクノロジー」を基軸に,金属,プラスチック,ガラス,紙の素材を生かした技術をベースに,主にアジア圏への展開とともに,ライフサイエンス,情報通信,エネルギー,環境など新たな事業分野にグループとして取り組んでおります。私は特許出願から権利化を担当していて,他社技術の把握と,事業をサポートする権利化を推進しています。

この会に参加したのは,情報を扱って網羅的な解析をしたい,少し先を読む技術の目利き能力を養えないかと考えたからです。

また以前に,特許分析研究会で中村アドバイザーとご一緒した時に,「情報解析においては,テーマのシナリオ,解析を進める上でのストーリー性が重要だ」とおっしゃっていたのがとても印象に残っていたものですから,3i研究会に参加いたしました。

岡本 耕太氏

中村:それはとても光栄です。ありがとうございます。次に3i研究会の主催INFOSTAの時実会長から自己紹介をお願いします。

時実:INFOSTAの会長を2014年から務めております。INFOSTAとJSTが12月に共催する情報プロフェッショナル(INFOPRO)シンポジウムで披露される,第2期の成果発表を今から大変楽しみにしております。

私はいわゆるクラシックな情報検索の人間で,昔はオンライン検索と言ったのですが,当時は誰かに言われたら探す,しかも探すのに精いっぱい。それを役立てることなんか考えたこともない,そういう時代だったので随分変わってきたなと思います。さまざまなツールを利用でき,大量のデータ,優良なデータが手軽に扱えるし,インフォプロに対するニーズも高くなり,多くの人の関心を集めていると感じています。そのあたりのことを聞かせていただきたいと思います。

時実 象一氏

中村:ありがとうございました。INFOSTA様には,INFOPROシンポジウムにおいて3i研究会の成果発表の場,PRの場を提供いただき大変感謝しております。

それでは,第3期からアドバイザーを担当していただきます野崎さん,自己紹介をお願いします。

野崎:ランドンIPの野崎と申します。ランドンIPは,アメリカに最大のオフィスを有する特許調査および特許分析サービスを提供する会社です。3年前に転職し,転職前から累積すると13年ぐらい特許調査,主に特許分析に従事しています。特許調査会社という立場ですので,自社事業のための調査・分析は基本的に行いません。さまざまな業種のお客様へ,特許情報を分析・加工して研究開発の方向性や技術動向・競合他社動向について報告するのが主たる業務になります。

3i研究会には,第1期の中間発表会のコメンテーターとして参加し,かなり言いたい放題言わせていただいたので,ちょっと目についたかもしれません(笑)。中村さんのご指名で,第3期からアドバイザーという貴重な機会をいただき感謝しております。

旭化成にお勤めの中村さんは事業会社という立場で,企業におけるインフォプロとして,いかに情報を分析・活用していくかという視点からアドバイスされていたかと思います。私は事業会社での経験は一切ないので,むしろさまざまな業種,いろいろな立場,たくさんの方々とおつき合いしてきた経験をベースに,アドバイザーとして参加者の方々へフィードバックできればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

野崎 篤志氏

中村:野崎さんは解析に関し広い知見をお持ちで,第1期,第2期における3i研究会の中間発表会,内部の成果発表会等のコメンテーターをお願いしておりました。ご本人もおっしゃったようにかなり言いたい放題の貴重なコメントをいただきました(笑)。非常に滑舌良く的確なコメントをいただいており,ずっと注目しておりました。

最後に私の自己紹介をさせていただきます。旭化成株式会社の研究・開発本部,知的財産部の中村でございます。社では情報調査全般の責任を持つセクションの長をしております。私は本研究会のアドバイザーを第1期,第2期と担当いたしました。アドバイザーというのはいわば研究活動の舵(かじ)取り役でして,さまざまな立場の方が担当するのが好ましいと思っています。私は企業の立場から,次期からの野崎さんは調査会社の立場から。本筋は変わらないと思いますが,多様な視点から活動の舵取りをすることにより,一層その内容が深まるのではないかと思っております。

情報解析は現在の解析ツールが世の中に出てきた頃でしょうか,1つのブームになりました。その後2008年のリーマンショックなどの外部環境に押され,少し尻すぼみとなって,最近また企業に元気が出てきたのでしょうか,研究開発の先読みをする,次の新事業を創出する一助にとの観点で,情報解析が再燃してきたように思います。

ちょうどその再燃と,第2期の3i研究会が立ち上がったタイミングがぴったり合い,研究会においてはこの成果を会社に持ち帰りたいという参加者の意気込みを強く感じています。では第2期の成果の総括に移りたいと思います。Aグループからお願いします。

中村 栄氏

各グループの研究

屋ケ田:Aグループは,「良い会社とは? そして目指す企業への成功因子」という題名にしました(1)。最初テーマを決めるときに,「良い会社っていろいろあるけど,本当はどうなんだろうね」というメンバーの一言が発端でした。

良い会社を示す指標を,売上,経常利益,ROE(Return On Equity,自己資本利益率)などの経済的な要素から,社会貢献といったCSR(Corporate Social Responsibility,企業の社会的責任),人材育成にまで広げて考えてみたかった。さらにJSTやジー・サーチ提供のデータベースを数値化し,そこに関連が見られるのではないかというのもテーマを決めた理由です。

ミッションは,会社の成績を示す会社指標と,そこへ向かうための成功因子(たとえば文献数や特許の質,新聞掲載数,海外売上高比率など)との相関関係を調べ,経営の成功に影響する因子は何かを明確にし,経営者の意思決定に役立つ情報提供を行うことです。同業他社が10社から十数社の業界で,あまり技術が難しくないところと考え,トイレタリー業界を選択しました。

目指すゴールの1つは,10社を選んで回帰分析をして,相関がありそうなあるいは逆相関とか,それらをまとめ,ある因子の影響でこうなっていると提言をしたいということ。もう1つは,良い会社の条件として掲げた3つの指標((1)投資効率が良い,(2)社会貢献を行っている,(3)社員に優しいあるいは人材育成に優れている)が高い会社3社を選んで,その会社がどんなことをしているか,目的のために何をしているかを紹介するだけでなく解析をして,他の会社にもあてはまる普遍的なことが言えないだろうかと考察し,提案することにしました。

まとめていくうちに,良い会社における3つの成功因子は,たとえば社会貢献は,将来的には利益を生み,人材育成にもつながるというように関連性があることがわかりました。

技術的な指標がもっと経営の指標にプラスの相関として表れるのではないかと思っていましたが,マイナスの相関が出ることも多く,今の社会情勢の影響かもしれないですが,新しい技術がそのまま会社のもうけにつながることが少ないような気がするのです。アドバイザーの方から,もっと技術的なことを突っ込めと言われましたけれど,我々も結構突っ込んだのですがマイナス相関が出てしまって…。

野崎:新しい技術が売上や利益へあまり影響を与えていないのではないかとおっしゃいましたが,対象がトイレタリー業界だからということはないでしょうか? たとえば医薬品や情報通信など,新しい技術開発の成果が売上や利益に直結するような業界もあると思うのです。また,B to C(Business to Consumer/Customer,企業と消費者間の取引)と,B to B(Business to Business,企業間取引)のようなインフラを支える業界の違いというのも新規技術が与える影響が異なるのではないでしょうか。売上や利益に影響するかどうかは,新規技術だけではなくマーケティング活動など別の要因もあると思いますが,そこについては,B to Cのトイレタリー業界だからということが理由としてあるのでしょうか?

屋ケ田:研究会でもそういう質問をいただいたのですけれども…。答えは難しいです。私自身が身を置く業種はB to Bで,実は今,会社でその業界についても同じような試みをしています。技術の数値データとして出てくるのは,主に特許の質や量なのです。質というのは,他の会社が注目している,あるいは注目している会社につぶされないで勝ったなど。そのように特許の質が高く,量が多いからといって業績がいいかというと,そうでもない。ROEなどとのマイナス相関もトイレタリー業界と同じように出てきました。

時実:たとえばアップルはデザインだけでやっているかというと,iPhoneの要素技術というのはものすごく高いものが入っている。それを背景に,あとはデザインとかネームバリューとかをてこにして売っている。しかしその中核となる要素技術がすごく大事だと思うのです。そのあたりの情報をどうやってうまく抽出,相関できるかですよね。

屋ケ田:確かにそうだと思います。アップルは,要素技術はもちろん,他も一流のものを集めていると思うのです。日本の会社って,自分のところで全てを完結させようとするところがあって,特許を調べるときは,その会社の特許を調べれば良いと考えがちですが,アメリカでは,その要素技術に関してはベンチャー企業とか大学発のベンチャーなどがどんどん研究して,成果が上がるとバイアウト注4)させ,アップルとかサムスンのような会社が吸収して,自社の技術として組み合わせて売る。それが今の成功パターンみたいな感じがするのです。そういったことをデータベースとして集めることも大事かなと思いました。

中村:データを取る際には,こういった事業環境を頭に入れておくことが必要ですね。

屋ケ田:そうですね。なかなか奥が深いですね。

中村:次にBグループ,お願いします。

宮城島:Bグループのテーマは「企業における経営課題の解決策提案」で,架空のシナリオですが,実存する会社・ドラッグストアチェーンを展開するA社を事例として挙げました。

なぜドラッグストアを選んだかというと,メンバーが多業種からの集まりなので,情報収集や経営課題の解決を考えると,幅広い情報が必要となり展開がしやすいこと,メンバーの皆さんが興味を持ってディスカッションできる分野,そして取り組みやすいテーマから,B to Cであるドラッグストアをピックアップしました。

A社に絞った理由は,業界1位,2位の会社に施策提案というのはちょっとおこがましい気がしますし,逆に未上場で何も情報を開示していない会社では解析しにくい。そこでIR情報などを公開しており,露出度がそれなりにある会社で,かつ業界トップではない,中堅のA社を選んだのです。

ミッションの概要としては(2),A社が実際に2020年の中期経営計画として掲げている売上高と店舗数の目標値を達成するためにはどういうことをすればいいかと考えました。アプローチとして(1)調査・情報収集を行って,(2)課題の明確化,(3)仮説を構築,(4)仮説の検証,(5)解決策の提案です。本来のコンサルタントはその次のステップ,(6)解決策実行までやると思いますが,今回の研究会では実行するところは置いておいて,解決策の提案までにしました。

まず(1)調査・情報収集ですが,ドラッグストア業界だけでなくて小売業全般に広げました。やはり今,業種の垣根が低くなり,コンビニと調剤業務を行うドラッグストアが提携を結ぶなどいろいろな業界のパラダイムシフトが起きているので,私はドラッグストア業界だけではなく小売業全般で見たかった。あと競合分析ですね。A社と競合他社との比較を行いました。これは時間的にドラッグストア間だけの競合比較になってしまったのですが,もっと他の業態も巻き込んでやりたかったです。

(2)課題の明確化(経営課題を抽出)と,(3)仮説の構築はそこそこできたかなと。こういう課題がある,施策はこうしたらいいなど,ディスカッションから次々にアイデアが生まれてきました。課題の抽出作業で感じたことはデータベースの限界です。データベースは入力した検索語・検索式に対しては結果を返してきます。最近のAIの研究課題のようですけれど,この検索式だったら,こういう結果も提案できますぐらいは可能ですが,この目的に到達するにはどうしたら良いかという答えをズバリ提供してくれるのは難しい。当たり前ですけれど,そこは人間が考えなくてはいけないと思いました。

また,通常ですと,コンサルタントは会社の経営層とか従業員に対しヒアリングも行うのですが,当然今回はそれが行えなかった。行えばもっと精度が上がったかなと思います。

課題については,いくつか挙げ最後に「知名度・ブランド力向上」「新規事業展開」「M&A」の3つに絞りました。何でこの3つを選択したのかと突っ込まれたらどうしようかと思っていましたが,時間的に絞らざるを得なかったというところで理解いただけると幸いです。あとは(4)仮説の検証が難しかったですね。こういう世界に正解はないので,そこは自分たちを信じて検証していくしかないのですが,シミュレーションというのはなかなか難しい。少し強引になってしまいましたね。

残念だったのはやはり定性的な裏付けにならざるを得なかった部分です。ブランド力向上や,新規事業展開の効果については定量的に検証できましたけれども,新規事業でカフェを選択したのですが,そもそも何でカフェなのか。一応,市場が伸びているからと理屈づけはしたのですが,もっと伸びている市場がたくさんあるので,その中でなぜ選んだか,定量的な説明をしたかったですね。

時実:Bグループの内容はすごく面白かったし,楽しい。確かに突っ込みどころ満載かもしれませんが,いろいろなマッピングを行い,データがまとまり,具体的な提言を導いていた。それなりの説得力を持っていて良かった。会社の方もご覧になるとかなり参考になるのではないかなと思いました。

宮城島:ありがとうございます。

屋ケ田:地域性なども研究し,新規事業でどうやってお金を集めるかまで考えられたのは,「3i研究会ならではなのかな」と思います。

時実:昨年はこういうのはなかったですよね。新しい方向です。

野崎:多分,Bグループのテーマで一番重要なポイントは,インフォプロとして分析結果にどこまで責任を持つかというところだと思います。その結果を使って意思決定するのは結局のところ,人です。おっしゃったように100%確実な正解はないので,コンサルタントやインフォプロは,意思決定する方に対してどういうふうに情報を加工して,オプションを提示するかが問われます。提案された3つの課題は経営者に意思決定を行っていただく上で,どう情報を出せば良いか,高い視点から分析されておりとても参考になると思います。

中村:研究途中のアドバイスで,Bグループのテーマは,「コンサルティングの立場として」というのがミッションの枕詞(まくらことば)に付いていたので,そのプロトタイプをぜひ示してほしいとお願いしていましたが,その点を考慮した提案ができていたと思います。12月のINFOPROシンポジウムでもその点を強調して話をしていただけると聞き手に伝わるのではないかと思います。最後にCグループ,お願いします。

岡本:Cグループのテーマは「新規事業創出における段階的情報分析手法:空気清浄技術展開(仮称)」です(3)。1つのテーマを決めて議論しながら進めていこうとテーマの候補を挙げ,情報入手のしやすさとなじみのあるところから最終的に空気清浄機に決めました。空気清浄技術の将来への展開という大きなテーマですけれども,それに向かってトライしました。

「最初にシナリオを決めなさい」と事務局からアドバイスされたのですが,実際,どう進めていいか全然わからなくて。まずは現状把握から始めてみようと。第1段階として,次の3つについて市場調査をして空気清浄機の現状把握を行いました。

1つは競争地位がどうなのか。リーダー,チャレンジャー,ニッチャー,フォロワー注5)のどれに該当するのかということ。2つ目はその製品の販売戦略,マーケティングで4Pと言われる観点,すなわちProduct(製品),Price(価格),Place(流通),Promotion(プロモーション)からその業界内での比較。3つ目が技術ですね,差別化技術と競合他社の開発動向。これらの情報をメンバー間で共有しました。

次に第2段階として,コア技術を特定し,新しい領域に入っていけるかどうか検討しました。ここでは3段階で要素技術の展開を探ろうと。(1)コア技術を特定して,その技術から展開できないか。(2)空気清浄機にかかわる時間軸の技術進化から見て,次の要素技術に来るものを予測。それを中心に新しい領域に進めないか,技術展開できないか。(3)社会的ニーズに対応するような将来の要素技術になり得るものを特定。その展開を考えて,ブレーンストーミングを行いアイデアをまとめていきました。

そこまでやって,ある特定の会社について自社の技術を強化する領域と,他社に将来的に競合しないようなストーリー性のある技術の展開を提案しました。

中村:提案へのプロセスを具体的に説明いただけないでしょうか?

岡本:事前の市場調査で言葉の意味や現状認識を共有確認しながら進めていきました。いざアイデア出しになるととたんにペースが鈍る。浅い思考だと発散するし,斬新なアイデアはそれに至る経緯が理解しにくく,結局,その後の整理次第となってしまう。そこで,議題を要素技術に絞り,競合他社との差異まで細分化して要素技術を特定しました。その過程で周辺知識も同時に得られました。こうして,個別の要素技術ごとにブレーンストーミングして最終的には技術強化と他社開発を避けながら,技術展開を提案していきました。

時間切れで新規事業の可能性についてレビューできませんでしたが,これを繰り返すことで,技術展開先の分野の知識が集積され新規事業に発展する精度が上がっていくと思われます。メンバーで話し合って競合他社との違いから要素技術を特定し,その枠の中でアイデアを出してまとめる,その要所をつかみながらプロセスを繰り返していきました。

図1 Aグループ:シナリオ, ゴールイメージ
図2 Bグループ:ミッション,分析,仮説,そして経営者に提案するまでの流れ

3i研究会ならではの醍醐味,「情報の目利き」を目指す

中村:3i研究会の活動で何か印象的なことはありましたか。

岡本:この研究会には,中間発表会と最終発表会があるんです。中間発表会というクローズな場である程度の方向性をお話しして,それに対し野崎さんやメーカー勤務の方など有識者の方からのコメントをいただけたのが,追加情報を最終報告に落とし内容を組みかえるときに,私にとってはかなり効果的でした。

販売員の方に「この技術どうなんですか」とか「どの製品が売れているのですか」と聞いたことと,私たちがやってきた仮説と検証がどのぐらい一致しているかを確認し,生かせたのもこの研究会に参加したからだと思います。

中村:3i研究会の中間発表会は,第1期から実施しています。多くの聞き手がいる所で突っ込んだ質問は出にくいだろうと思い,発表会自体はクローズにして,いろいろな立場の有識者をお呼びして忌憚(きたん)のない意見をいただくことにしています。これは結構成功だったのかなと思っています。有識者のお1人である野崎さん,どういう観点でコメントをされているか,意識されている点などをお話しいただけますか?

野崎:語弊を恐れずに言うと,特許や知財以外の情報が重要なときが少なからずありますよね。コンサルティングでも何でもそうだと思うのですが,特許調査や知財の情報を中心に取り扱っていると,どうしても技術的な要因とか特許的な要因にこだわってしまう傾向があります。しかし,「いやいや,そうじゃないでしょう,特許以外,技術以外のファクターで勝っているケースも多くあるでしょう」と。先ほど話題に上がったアップルのデザインというのも確かに成功要因の1つだと思うのです。「もちろん意匠・デザイン特許の出願・権利化をしっかりと行っているから」と知財的なファクターで説明できることもあるとは思いますが。だから成功要因が技術なのか,それとも非技術的な要因なのか,それに合わせてどのような情報をどのように集め,どういった分析をしていくかというのが重要です。

3iの長所であり短所であるともいえますけれども,データベースからたくさんの情報を得られてしまうので,あれもこれもと試したくなる。しかしどの情報が適しているか,どれが重要か,プライオリティーが一番か,を成功要因の仮説に基づいて見極める必要があります。情報過多でも,本当にそれがストーリーやゴールにつながる分析なのか,こっちを分析したいけれども出てこないときはあっちを分析した方がいいのではという観点で客観的にコメントをするように心がけております。

中村:ありがとうございます。ところで,3i研究会では複数のベンダーさんのご厚意でさまざまなデータベースを提供いただいています注6)。これが3iの大きなメリットの1つだと思うのですが,野崎さんがおっしゃったように,情報が潤沢であればあるほど,逆に情報に対する目利き力が問われてくるのではないかと。Aグループは多くのデータベースにトライされていたようですが,何かそのあたりの課題と今後こうしたら良いということがありますか。

屋ケ田:そうですね。さまざまなデータベースを使いましたが,自分たちの目的には必ずしも合っていないところがあって,データベースのベンダーさんにフィードバックし,お互いにブラッシュアップしていければいいと思います。

Cグループが使っていたと思いますが,「さっき,お店の方と会話した」というSNSの生の声がうまく取れるシステム,ジー・サーチのGARNET(ガーネット)注7)は,興味深かったです。まだ取捨選択が難しくて,最終報告会では発表されなかったようですが,うまく利用し機能させていくと,新しい未来創造ができるのではないかなと思います。

中村:3iでは利用できるたくさんのツールがありますが,限られた時間の中で,残念ながら必ずしもそのツールの機能を100%引き出せていないように思います。逆にこういうことをやってもらえるとありがたいなど,ベンダーさんへのご要望をお持ちですか。岡本さんどうですか。

岡本:研究会を振り返ってみると,分析には2つあると思っていまして,比較する分析と,動向を調べる分析。動向分析は,時間軸に図を描けばわかるのですけれども,異なる情報源,たとえば,ビジネスと技術を併せて並べるときに非常に苦労するというか。最後,手作業にはなってしまうのですけれども,何かそういう解析ツールがあると作業性が上がると思います。

野崎:恐らく知財と非知財の情報を総合的に分析することを言われていると思いますが,宮城島さんがおっしゃったように,多分そこは人間の仕事。データベース自体が答えを出してくれるわけではないので,この情報とこの情報,データベースごとに出てきた結果を比較して,それをどう解釈してどういうメッセージを出すかというのは,人にしかできない仕事になると思います。

中村:ツールの話になると,どうしてもツールの操作方法が気になりがちです。本当は活用の仕方というか,やはり活用事例があってこそのツールだと思っています。たくさんのツールを使える3i研究会のメリットとして,たとえばベンダーさんにメンバーとして参加していただくのは可能でしょうか。宮城島さんはその辺どうですか。

宮城島:こういうことができます,こういう検索ができますと言われても,今まさにそれをしたいというウォンツ(wants)がないと,多分マッチしないのでは。これを使うことによって何が解決できますといった明確なソリューションの掲示があればもっと使えたかもしれない。そこで何が解決できたのか,事例などもあれば,違ったかもしれないですね。

屋ケ田:すでにベンダーさんのデータベースを使っている方も多いので,ベンダーさんには一般的な説明ではなく,何が特徴で,何ができるのかということをもっと説明していただきたい気がします。

中村:現在は,月1度の全体会議前に時間を取ってベンダーさんに説明をお願いしています。操作説明が中心になるのですが,確かにベンダーさんがお持ちの情報ではそうせざるを得ないですね。

第3期の話になると思うのですが,自分のツールがどう活用されるのかを知っていただいた方がより好ましいと思いますので,テーマ立てをした段階でベンダーさんにメンバーに加わっていただき,逆提案していただく仕組みがあるといいかなと思います。ベンダーさんにこの2年間多大なご協力をいただいているからこそ,今後はこういった新しい取り組みも実践していただくと面白いと思います。

皆さんのデータを効果的に使おうという気持ち,3iのメリットを生かしていこうという気持ちが強くなってきたからこそ,このようなニーズが出てきたのではないでしょうか。

野崎:ミーティングの1回目,2回目は恐らくグループごとのテーマ決めが中心になると思います。3回目あたりで,こういうことをやりたいからこのツールでこんなことができますかと,ベンダーさんとメンバー間でインタラクション(交流・相互作用)が生まれてくるのではないでしょうか。

中村:ぜひ第3期はそういった試みもしてください。では第3期に参加を考えておられる方へのエールや,逆にこういう意識を持って参加してほしいという一言をいただけますか。屋ケ田さんからお願いします。

図3 Cグループ:目的,現状把握,要素技術の特定~その展開先を提案するまでの流れ

3i研究会ならではのメリットと,今後の展望

屋ケ田:ダイバーシティというか,みんな違う経験をしている方たちが一緒に集まって,わいわいがやがや,テーマから決めるというのがこの3iの醍醐味なのではないかなと思います。

サーチャーが多いので,言われたことの答えを出すことは慣れていますが,7,8人がいろいろな意見を出し合って,何をやろうかということから自分たちが考え,決めるという経験は少ないのではと思うのです。それを体験できる。この経験で仕事の幅も広がるでしょうし,こういう考えをする方もいるのだという経験にもなります。自分にはそんな能力がないからと尻込みをしないで,ぜひ参加してほしいと思います。

仕事との両立に関して言うと,第1期の3i研究会で行った「自社技術の棚卸し」を自社でも行い,社内誌『住ベテクノインフォ』に掲載し社内向けに発信しました。

中村:なるほど。何か反響はありましたか。

屋ケ田:面白いと反響がありましたね。新しく生み出された技術で,しかも特許的な価値のあるものをどう広げていくか,自社の他の技術と組み合わせて提案をいたしました。新たに第2期の研究を終えた今,弊社の親会社と同業種の会社をやはり10社ぐらい集め,同じような解析を始めています。

中村:すばらしいですね。宮城島さんは初めてのご参加ということで,3i研究会で得られたところは何かありますか。

宮城島:会社ではリーダーの経験はありますが,初対面で会社も違う方をまとめるのはもちろん初めてでしたので,そこに多少気を遣いつつディスカッションが拡散し過ぎないように気をつけて,リーダーシップではないですけれども,皆さんを尊重しながらまとめていくのは私自身の成長の糧になりました。

メンバー8人のバックグラウンドも違いますが,いろいろ協力し合い,課題を見つけて施策を提案して検証するという一連のフローを体感できたのは,メンバーにとっても非常に有意義だったのではないかと考えています。

あと3iの目的から言うと,いろいろ情報ツールに触れられたところも魅力でした。

岡本:メンバーにはさまざまな方がいらっしゃるので,会社の中で当たり前と思っていることが他の方から見たらちょっと違うよねというような業種間の違いにも気づけたところが,グループワーキングの長所だと思います。

INFOSTAさんが企画されているので,ツールの利用環境が整い,しかも相談しながら進めることができました。

時実:次は第3期だからレベルが高いとか,そういうことはないのでしょう。

中村:当初思い描いていたものとしては,第1期に参加された方で,全員は無理でも屋ケ田さんのように第2期に留任される方がいて,留任者が次の世代の方々にノウハウを伝えていっていただくことで,だんだん知が蓄積されレベルは上がっていくと思います。

時実:そういう意味でのレベルは上がるけれども,皆さんに期待することがあまり高いと参加しづらくなってしまいます。

中村:敷居が高くならないように,留任者が初心者に指導していく,リードしていく形が作られるのが理想ですね。

屋ケ田:もっといろいろなことを教えてくれるかと思っていたらそうではなくて,どんどん作業が割り振られて自分も何かやらなければならない,仕事が忙しいのにそういうことができなくなってしまったという方もいると思うのです。

3i研究会というのは情報という素材を料理して,ソリューションを提供するレストランみたいなものを目指してほしいと思うのですが,もう1つはお料理教室のような,こうやって料理したらいいですよという教育面も期を進めるごとに考えてほしいなと思います。

宮城島:確かにインプットしてもらうのも必要だとは思うのですが,結局は,参加者の意識というか,目的意識を持って参加すれば必ず得るものはあると思います。大変ですが,やはり大変なことをしないと自分の身につかないと思うので。ただ,飴(あめ)と鞭(むち)ではないですが教えてもらえる場もありつつ,自分で考えて経験して,血となり肉となりというのもありかな。両面から何か得られればと思います。

岡本:宮城島さんがおっしゃったように,自分でやるから血となり肉となる。仮説と検証のサイクルを,脳に汗をかくぐらいまわす貴重な経験ができます。

中村:3i研究会では,INFOSTAの雑誌『情報の科学と技術』への活動成果の投稿をお願いしています。口頭発表の資料はパワーポイントで作られるので見栄えは良いのですけれども,野崎さんや時実さんは頻繁に執筆活動をされているからよくおわかりだと思うのですが,文章にまとめてみて論理のつながりが明確化され,初めて理解が深まるのではないでしょうか。企業にお勤めの方も調査会社にお勤めの方も,いずれにとってもこれは重要なスキルだと思っております。参加された方からは大変だという言葉は出ていたのですけれども,この点はあえてお願いしておりました。

もちろん次年度,教育などを一部取り入れるというのは私も賛成で,いろいろなレベルの方がいらっしゃるので,レクチャーの開催も考えていったらいいと思いますし,3iの企画で取りあげてチャレンジしていこうかとも思っています。

解析というのは,人の報告を聞いているだけだとそのときはわかった気がするのですが,すぐ忘れてしまう。岡本さんも過去に他の研究会に参加され重々おわかりだと思うのですけれども,自分でやったことって,なかなか忘れないじゃないですか。ぜひ,多くの方が3i研究会にどんどん参加していただきたいなと思っています。

では主催者の時実会長から,第3期の活動をご紹介いただけますか。

時実:7月13日と15日にガイダンスをやりましたが,13日は大阪で初めてのガイダンスでした注8)。ぜひ参加したいという方が多く,一層の発展を予感しました。『情報の科学と技術』2016年5月号にこの第2期の論文を掲載します。

この前,ジー・サーチで「事業戦略策定に役立つ論文分析セミナー」が開催され,論文のデータを解析する手法の紹介があったのですが,募集後2日で定員になってしまった。今,情報分析に高い関心が集まっている証拠ですね。皆さんのおかげです。

INFOSTAにはいろいろなミッションがありますけれど,1つはやはり人材育成です。情報に携わる方たち,サーチャー他を育成していく,能力をつけていただく。そういう観点からこの3iにどんどん多くの方が参加され,スキルを身に付けるのはすごく大事ですので,今後も力を入れていきたいと思っています。

中村:力強いお言葉,ありがとうございました。では最後に野崎さんからアドバイザーのお立場として第3期への抱負を語っていただきます。

野崎:3i研究会のようにさまざまなバックグラウンドを持った方が集まって1つのテーマを研究するワークショップスタイルで,かつそれが1回で終わらず1年間続けてやるというのは,日本独特の活動だと思うのです。

第3期のアドバイザーとしては,異業種の方々が集う3i研究会が,参加される方々にとって実のあるものとなり,活動が終わった後に参加者1人ひとりが何か気づきを得られるようにナビゲートできればと考えています。また今回は大阪でもスタートするので,東京は東京,大阪は大阪ではなく東京と大阪で,多面的にコミュニケーションを取っていけるような環境整備にも努めていきたいと思います。

3iでいろいろな方とグループで研究活動をされ,他のグループの方も含めて新たなネットワークが構築されるのが,参加者にとって一番大きな効用だと思うのです。仕事,仕事外を問わずそういった人的ネットワークは,自分の経験を踏まえても非常に生きてくると思います。サーチャーやインフォプロで集まる会はそうそう多く開催されないと思いますので,こういった場をぜひ活用していただきたいですね。

時実会長もおっしゃったとおり,昔は,検索のツール自体が限られていたため,目的がはっきりしていました。「この文献を取り寄せてくれ」「はい,取り寄せます」と。その取り寄せ方自体を学べば,ある程度事足りたと思うのですが,現在は研究テーマや課題をどのように設定し,それに対してどうシナリオを描けばその目的を達成できるかというところまで,インフォプロに求められている。

それは多分日本企業が,欧米企業にキャッチアップするというポジションから,自らマーケットや製品・サービスを新たに創造しなければいけないというポジションへと変わってきたことに起因していると思います。そういった目的をはっきりさせる,課題を明確にする,その上でシナリオをちゃんと描くという,中村さんが当初から強調されていた3iの精神,そこについては私も全くぶれずに続けていきたいと考えております。

中村:いみじくも最後にインフォプロの役割というところに触れていただき,どうもありがとうございました。前回の座談会で,インフォプロとは何かという議論をして,膨大な,要するに茫洋(ぼうよう)な情報を駆使して,目的に向かってナビゲートする役割だという話に落ち着いたと思っております。

そういう意味では,3iの目的がおのずと見えてきたと思うのですけれども,今まだ第2期,次は第3期ということで,試行錯誤で運営しているところもありますし,皆さんのレベルもまちまちです。重要なのは先ほども申し上げましたように,本会をずっと続けていくことだと思っています。

ですのでぜひ3期,4期,10期,20期と,この会がどんどん成長していくことを私は心から祈っております。本日はどうもありがとうございました。

ご出席の皆様

本文の注
注1)  3i研究会は,一般社団法人情報科学技術協会(INFOSTA)が主催,国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が共催して,株式会社ジー・サーチの協力で行う情報解析の研究会。第2期研究会は,2014年8月に活動を開始した。

注2)  3i研究会「情報を力に変えるワークショップ」(前編):メンバーが語るその活動と魅力. 情報管理. 2014, vol. 57, no. 3, p. 157-169, http://doi.org/10.1241/johokanri.57.157.

注3)  3i研究会「情報を力に変えるワークショップ」(後編):メンバーが語るその活動と魅力. 情報管理. 2014, vol. 57, no. 4, p. 251-256, http://doi.org/10.1241/johokanri.57.251.

注4)  バイアウト(Buyout)。価格操作や経営権の獲得を目的に,株の買い占めなどで企業買収を行うこと。

注5)  アメリカの経営学者フィリップ・コトラー(Philip Kotler)教授が唱えた,競争戦略理論における,4つに分類した企業の業界地位。「リーダー(業界内マーケットトップの企業。業界を牽引(けんいん))」「チャレンジャー(業界上位。リーダーを狙う)」「ニッチャー(業界のシェアは小さいが,独自の力で特定シェアを獲得)」「フォロワー(マーケットシェアが小さく他に追随)」があり,各地位に応じた戦略を取ることが望ましい。

注6)  3i研究会に提供されているデータベースサービスと分析ツールは以下のとおり。

データベースサービス

・CKS Web(中央光学出版株式会社)

・JDreamIII,G-Search,日経テレコン,ProQuest Dialog(株式会社ジー・サーチ)

分析ツール

・TRUE TELLERパテントポートフォリオ(NRIサイバーパテント株式会社)

・パテントマップ EXZ(インパテック株式会社)

・THE調査力(アイ・ピー・ファイン株式会社)

・ULTRA Patent(株式会社ウィズドメイン)

・オープンナレッジ・ビューア(株式会社安全門)

注7)  ソーシャルメディア分析サービス GARNET. http://www.g-search.jp/lp/garnet/.

注8)  3i研究会第3期の募集は終了。第4期は,2016年開催予定。

 
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