Oncoplastic Breast Surgery
Online ISSN : 2432-4647
ISSN-L : 2432-4647
原著
人工物による乳房再建 : 組織拡張器から乳房インプラントへの入れ替え時の問題点と対策
寺尾 保信谷口 浩一郎森山 壮藤井 海和子
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2016 年 1 巻 2 号 p. 75-81

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抄録

 乳房インプラント (SBI) による乳房再建では, 形態が変わらず, 可動性のない人工物の特徴を理解し, 患者にとって快適な再建とは何かを考える必要がある。SBI の幅の選択では, 内側のどこまで SBI を入れるのか, 外側の突出をどこまで再現するのかが問題となる。組織拡張器 (TE) を拡張した状態で, 患者の症状や下着の使用感などを参考に幅を選択する。SBI の高さはあくまで乳房の形状で選択し, 乳房マウンドより頭側の陥凹には SBI を充填しない。突出度の選択では留置部位と乳房下溝の皮膚面との段差や, TE 拡張による胸郭の陥凹を考慮する必要がある。SBI の留置位置は, 下着の使用状況なども考慮する。手術手技では被膜切開と乳房下溝形成が重要となる。人工物である限り, 長期的にさまざまな変化が起こり得る。患者の変化に対応できるよう診察を続けることは, 理想の SBI を選択すること以上に重要である。

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© 2016 一般社団法人 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
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