Oncoplastic Breast Surgery
Online ISSN : 2432-4647
ISSN-L : 2432-4647
原著
TE挿入中の MRI 撮影の危険性について
塩崎 正崇澤泉 雅之五味 直哉
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キーワード: MRI, 乳房再建, 組織拡張器
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電子付録

2017 年 2 巻 1 号 p. 1-5

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抄録

現在, 保険適用となっているアラガン社のナトレル® 133は生食注入ポートに磁石を用いており, TE (Tissue Expander : TE) 挿入中の MRI の撮影は禁忌とされている。今回, われわれは MRI 室において, TE の磁場による影響を調べた。また, TE 挿入中に MRI 検査を施行された患者のインプラントへの入替時に, TE の破損, 人体への影響について検討した。結果, MRI 吸引実験ではTE に加わる吸引力は緩徐で, 人体を破壊して体外に吸引されるほどの有害事象を引き起こす可能性は低いと考えられた。発熱は知覚できないほどに軽微であった。MRI 検査を施行されてしまった患者は, 撮影時に明らかな TE の移動や発熱を自覚しなかった。今回の実験ではTE 挿入中の MRI 検査について明確な危険性を証明することはできなかったが, 強磁性体を MRI 室に持ち込むことが危険性をはらんでいることは否定できず, 誤ってMRI 検査が行われぬように医療関係者に周知する必要がある。

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© 2017 一般社団法人 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
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