Oncoplastic Breast Surgery
Online ISSN : 2432-4647
ISSN-L : 2432-4647
BIA-ALCL特集
乳房インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫の病理
大石 直輝
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2023 年 8 巻 1 号 p. 8-15

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抄録

乳房インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)は,乳房インプラント挿入後,その周囲に発生するまれなCD30陽性T細胞リンパ腫である。早期の症例では腫瘍細胞がインプラントと被膜の間のseromaに限局して増殖するのに対し,進行例は被膜外への浸潤,周囲リンパ節への進展をきたす。BIA-ALCLの細胞像,免疫形質は,他の臓器に生じるALK陰性ALCLと同様である。BIA-ALCLでは ALK/ DUSP22/ TP63 の各転座が常に陰性(トリプルネガティブ)である一方,JAK/STAT経路の活性化をきたす遺伝子異常が高率に生じている。また,低酸素応答に関連した遺伝子群が高発現している。これらの知見は,BIA-ALCLが均一な分子生物学的特性を有することを示唆している。本稿では,BIA-ALCLの病理所見,分子異常を概説するとともに,実臨床における検体取り扱いの注意点を提示する。

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© 2023 一般社団法人 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
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