日本視能訓練士協会誌
Online ISSN : 1883-9215
Print ISSN : 0387-5172
ISSN-L : 0387-5172
シンポジウム「眼科検査のskill up」屈折検査
調 廣子
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 32 巻 p. 41-47

詳細
抄録

屈折検査は、視能訓練士にとって視力検査についで施行率が高い業務である。特に他覚的屈折検査(オートレフケラトトメータ)は、従来に比べ、精度が非常に向上し信頼性が高くなったため屈折異常の程度を把握するだけでなく矯正視力検査には今や不可欠な検査となっている。しかし、眼疾患を有する被検眼の場合には、未だ様々な影響が考えられるので注意が必要となっている。多くは中間透光体の障害により、受光像の画像情報欠如が発生するためだが、他に測定状況(例えば、コンタクト装用下や測定部位を視軸以外に移動させる)によって屈折値が不安定になる可能性も合わせて知っておくことが重要となる。

著者関連情報
© 日本視能訓練士協会
前の記事 次の記事
feedback
Top