2008 年 37 巻 p. 53-58
視覚になんらかの障害を持ち、生活に支障をきたした状態をロービジョンという。ロービジョン患者をうまく生活できるように支援することがロービジョンケアである。ロービジョンケアには、ニーズ調査、視機能の再評価、必要書類作成、社会資源情報の提供、ロービジョンエイドの紹介と環境整備という6つのステップが存在する。ロービジョンエイドの5つの基本は、1)拡大で視力を補い、2)遮光で羞明を予防し、3)照明でコントラスト改善および夜盲の対策を行ない、4)眼球運動訓練で視界を拡大し、5)便利グッズで日常生活動作を支援することである。