労働安全衛生研究
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パワーリードスイッチの安全技術に関する標準化と事業戦略及び労働災害防止対策への活用
濱田 健次郎 梅崎 重夫
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2015 年 8 巻 1 号 p. 29-39

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抄録
パワーリードスイッチは,安川電機株式会社が独自に開発した磁気で駆動するガラス封入接点で,一般用途のリードスイッチより耐振性と接点開閉容量を飛躍的に向上させ,鉄道・電力・昇降機・産業機械・防爆等の分野で使用実績がある.パワーリードスイッチの安全技術に関する標準化は,平成13年度に産業安全研究所(現 独立行政法人労働安全衛生総合研究所)と安川コントロール株式会社が,「大規模生産システムを対象とした安全手段の高度化」を共同研究した成果を基本としている.本研究の成果として規格化されたIEC62246-seriesは,この共同研究及び標準化活動の成果として,全てのリードスイッチ製品の品種を定義し,それらの接点定格の評価手順を明確化した.また,産業機械を初めとして各適用分野規格が規定する安全要求事項及び機能安全規格が規定する安全度水準とリードスイッチ製品の安全適用事例を関連付けて体系化を行うとともに,労働災害防止対策への活用も検討した.なお,本資料は,パワーリードスイッチの安全技術に関する標準化体系の概要,標準化の経緯及び標準化した技術の導入成果を纏め,国際標準をビジネスツールとして活用する際の事業戦略についても述べている.
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© 2015 独立行政法人 労働安全衛生総合研究所
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