2020 年 40 巻 2 号 p. 211-216
本研究ではBridge姿勢保持時間と腹筋群筋厚との関係について検討した.対象は高校男子サッカー部員68名とし,体幹トレーニング指導を2年間受けた群と1年間受けた群,未指導群に分けた.Bridge姿勢はSide BridgeとFront Bridgeを用い姿勢保持時間を測定した.筋厚は腹横筋と内腹斜筋,外腹斜筋を測定し体重で除した値を用いた.Bridge姿勢保持時間は指導を受けた群で有意に長かったが,Bridge姿勢保持時間と筋厚に相関は認められなかった.Bridge姿勢保持時間は体幹トレーニング指導の有無と関係するが,最大筋力を予測する腹筋筋厚とは関係しないことが示唆された.