日本整形外科スポーツ医学会雑誌
Online ISSN : 2435-5828
Print ISSN : 1340-8577
 
膝関節の自家骨軟骨移植術における長期経過後の再鏡視像の検討
髙橋 基中川 泰彰向井 章悟新屋 裕希中村 亮太
著者情報
ジャーナル 認証あり

2023 年 43 巻 3 号 p. 149-153

詳細
抄録

膝関節の自家骨軟骨移植術(OAT)における長期経過後(5年以上)の再鏡視像を調査した.1999年から2009年までに膝軟骨損傷に対しOATを行い,5年以上後に再鏡視を行った3例3膝を対象とした.手術時平均年齢は34±10歳で,大腿骨顆部ICRS分類grade 4の軟骨損傷に対してOATを施行した症例であった.平均期間12.7±4.5年で再鏡視を行い,再鏡視像とICRS再鏡視スコアの調査を行った.結果は3例3膝の移植骨軟骨柱はいずれも良好な生着を得た.ICRS再鏡視スコアは平均9.7/12点であった.膝軟骨損傷に対するOATの移植骨軟骨柱は5年以上の長期経過でも良好な生着と軟骨修復を得た.

著者関連情報
© 2023 一般社団法人日本整形外科スポーツ医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top