作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
原著論文
作業療法によるロコモティブシンドローム予防の基盤づくり
─ロコモティブシンドロームと作業遂行の関連に着目して─
栗田 洋平泉 良太鈴木 達也
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2021 年 40 巻 6 号 p. 738-746

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抄録

本研究の目的はロコモティブシンドローム(以下,ロコモ)と作業遂行の関連を明らかにすることである.地域在住高齢者58名に対し集団的特性,ロコモ25,立ち上がりテストとSOPI,重要活動項目数を測定した.対象者を2群(ロコモ群,非ロコモ群)に分け集団的特性,作業遂行の状況を比較した結果,非ロコモ群に比べロコモ群は年齢が有意に高く,SOPI余暇活動,重要活動項目数で有意に低い値を示した.ロコモ25と作業遂行の関連を分析した結果,ロコモ25とSOPI満足,SOPI余暇活動で中等度の負の相関,SOPIセルフケア,SOPI総得点で弱い負の相関を認めた.本研究によりロコモの方の作業遂行の状況が明らかとなった.

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© 2021 一般社団法人日本作業療法士協会
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