本研究は,回復期リハビリテーション病棟の作業療法士(以下,OT)が協働的な目標設定に向けた面接評価時に抱く苦手意識を明らかにすることを目的とした.13名のOTを対象にフォーカス・グループ・ディスカッション(FGD)を実施し,Steps for Coding and Theorization(SCAT)を用いて分析した.結果,OTは,面接評価実施時期の判断や面接評価についての知識と技術,そして多様な状態の対象者に対する面接方法やツールの柔軟な活用に苦手意識を抱いていることが明らかになった.これらの知見は,面接評価の質を高めるための研修や教育プログラムを再考する上での一助となるものである.
本研究目的は,重症心身障害児を対象に作業に焦点を当てた目標設定を行う作業療法士(以下,OT)のプロセスと背景基盤を検証することであった.5名のOTにデプス・インタビューを実施し,Steps for Coding and Theorization(SCAT)で分析した.結果,目標設定プロセスにおいて,家族との対話や作業遂行観察を通じた段階的な合意形成を重視していた.その背景には,人間作業モデルや作業科学の理論枠組み,カナダ作業遂行測定の評価学習経験が影響していた.本研究は,作業に焦点を当てた目標設定の基盤を明らかにし,臨床実践や教育の向上に貢献する知見を提供した.