作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
睡眠障害を呈する認知症患者の生活リズム改善のための多職種連携による包括的アプローチ
木田 麻衣中川 友紀
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2024 年 43 巻 6 号 p. 812-820

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抄録

【目的】生活リズムの可視化によって認知症患者の生活リズムを改善する包括的アプローチの効果を検証すること. 【症例】80歳代女性. 日中睡眠や夜間覚醒を認めたアルツハイマー型認知症を呈する整形外科疾患患者. 【方法】合成周期回帰分析による活動リズムの評価を行い, 生活リズムを改善する3つのアプローチを実施した. 【結果】生活リズムの日内変動と日間変動が整い, 最大値時刻は日中の間(12〜18時頃)となった. 覚醒向上により尿意を訴えトイレで排泄できた. 【結論】多職種連携による包括的な3つのアプローチにより認知症患者の生活リズムが改善した.

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© 2024 一般社団法人日本作業療法士協会
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