【目的】生活リズムの可視化によって認知症患者の生活リズムを改善する包括的アプローチの効果を検証すること. 【症例】80歳代女性. 日中睡眠や夜間覚醒を認めたアルツハイマー型認知症を呈する整形外科疾患患者. 【方法】合成周期回帰分析による活動リズムの評価を行い, 生活リズムを改善する3つのアプローチを実施した. 【結果】生活リズムの日内変動と日間変動が整い, 最大値時刻は日中の間(12〜18時頃)となった. 覚醒向上により尿意を訴えトイレで排泄できた. 【結論】多職種連携による包括的な3つのアプローチにより認知症患者の生活リズムが改善した.