2025 年 44 巻 6 号 p. 648-656
本研究の目的は,若年層にあたる時期に精神科デイケアを利用し,その後に一般雇用での就労を継続している当事者の語りから,精神科デイケア等での就労支援における効果的な介入のあり方を明らかにすることである.12名の対象者の語りを修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)を参考に分析した結果,20の概念と8のカテゴリ,【デイケア内での就労能力の基礎固め】と【社会におけるナチュラルサポートの自己獲得】の2つのコアカテゴリが生成された.就労場面においては「他者との信頼構築や居場所の確保」「自己理解」が重要であることが見出され,これらが就労継続に有用な影響を与える可能性が示唆された.