2002 年 11 巻 p. 45-54
住民参加型社会資本整備が普及してくるにつれて, 人々が実際に土木構造物に対して要求している感性を把握することが重要になってきており, 感性工学手法による橋梁景観の評価事例が増加してきている. しかしながら, 感性データベースの構築にはそのアンケート調査に膨大な時間と労力が必要であり, デザイン要素と感性の関係についても明確な基準がない. 本研究では, ニューラルネットワークの一種である 「自己組織化特徴マップ (SOM)」 を用いて, 橋梁のデザイン要素と感性評価結果との関係を明らかにすることにより, 評価対象とする写真の視覚的分類が可能となる.