1997 年 6 巻 p. 25-32
本研究は景観計画における修景対策の立案支援システムを開発したものである。適切な修景対策を講じるためには、構造物が周辺地形の中でどのように見えるか、現場ではどの工法が適用されるのかという条件を考慮して実行すべき景観設計技法を選定しなければならない。これを実現するためにいくつかのサブシステムが構築された。法面保護工選定知識ベースは地山の土質や勾配などの条件から適用可能な法面保護工を絞り込む。視覚特性解析システムは地形と構造物の空間データから構造物の見え方を定量的に示す。景観設計技法検索システムは適用候補の法面保護工と構造物の見え方の情報を基にして適用することが望ましい景観設計技法を提示する。