2008 年 17 巻 p. 243-248
氾濫解析法の一つである非構造格子モデルは, 解析対象領域の地理・地形の幾何学形状をより詳細に考慮できるという利点をもつが, 各情報の取得および整理・更新が煩雑になるという欠点を併せ持つ. 氾濫解析の結果は, 水害ハザードマップへの活用が可能である. そのため, 解析データの処理および更新が容易に行えるようになれば, より有効な水害ハザードマップの活用が期待できる. 本研究は, 非構造格子モデルの欠点を解決するために, GIS と既往のデジタルデータを利用して, 効率的に解析データの作成を行う手法を提案したものである.