都市計画論文集
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市民参加による計画策定におけるアウトリーチ活動の効果に関する考察
埼玉県深谷市都市マスタープラン策定プロセスを事例として
杉崎 和久小泉 秀樹大方 潤一郎
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2003 年 38.3 巻 p. 835-840

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抄録
本研究は、埼玉県深谷市における都市MP策定プロセスを対象とし、アウトリーチ活動の効果や課題に関する知見を得ることを目的としている。対象事例は、まちづくり協議会による市民の主体的な活動を中心として計画策定が行われており、その活動を補完するために多様なアウトリーチ活動が実施されている。その結果、対象を明確にした詳細なアウトリーチ活動を通じて、協議会外部からの意向収集が可能になること、新たなにまちづくりに関わる市民を掘り起こしたことなどの効果を確認できた。一方で計画策定プロセスを通じた継続的な情報発信を行うことや価値判断を行うために必要な情報差を埋めるための課題も散見できた。
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© 2003 公益社団法人 日本都市計画学会
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