抄録
この論文では、ウィルソンの二重制約付きエントロピー最大化による空間相互作用モデルを一般化し、トリップ途中の立ち寄りを扱えるモデルを追求する。古典的なエントロピー・モデルが発生制約と集中制約にしたがって導出されることは周知であろう。本研究では、これに立ち寄り制約を追加することによって、 2つのタイプの空間相互作用モデルを提案する。我々の空間相互作用モデルは都市計画における幾つかの実際的な事柄に応用することができる: (i)3重制約の下でのトリップ分布の推定; (ii)空間相互作用の下での都市施設への立ち寄り客数の推定。