抄録
緑は住民主体のまちづくり活動を誘発する上で効果的な素材であるため、各地で緑化・園芸ボランティア育成活動がおこなわれてきている。しかし、そのプログラム構成についてのノウハウがわが国ではまだ蓄積されておらず、各地で手探りのプログラム検討が行われている。そこで、先進事例としてアメリカのマスターガーデナープログラムの参加者へアンケート調査を行い、その意識と活動の実際を調べ、わが国でのプログラム検討にあたっての参考情報を得ることとした。その結果、アメリカでは壮年女性の参加意識も活動も活発であること、参加の動機の違いによって学びたい項目も異なってきており、参加者はプログラム全体を見通して受講してきていること、そのような意識や活動は、講座だけでなく修了後の活動支援も含めた一連のプログラムとして運営されて醸成されていることなどがわかった。