都市計画論文集
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小流域を単位とした緑地保全地域の分析に関する研究
鎌倉市滑川流域を事例として
山下 英也片桐 由希子石川 幹子
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2005 年 40.3 巻 p. 865-870

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抄録
「緑の基本計画」などの都市環境に係わるマスタープランの見直しは、計画立案時に検討する機能論的な緑地の配置計画だけでなく、計画の進行実績に対する評価を踏まえることが必要となる。一方、都市や自然環境に関する調査や計画策定では、近年 GISが普及し、業務の効率化が進められている。しかしながら、緑地配置計画に係わる説明性が十分でないなど、客観的な論拠を提供するものとはなっていない。詳細な都市環境マネジメントの前提として、適切なスケールの基礎的環境情報の整備と分析単位の設定、説明性を考慮した分析プロセスの整備が必要である。本研究では、鎌倉市滑川流域を対象に、地域分析の原単位として谷戸レベルの小流域を設定し、都市・地区レベルの基礎的環境情報に基づいた、時間軸を踏まえた地域環境の把握、法規制による緑地の担保性評価の手法を検討し、GISを用いた都市環境マネジメント手法としての展開の有効性を論証することを目的とする。
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© 2005 公益社団法人 日本都市計画学会
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