都市計画論文集
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就業者の1週間自宅外自由活動における活動時間・トリップ数決定の構造分析
加藤 研二松本 昌二
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2007 年 42.1 巻 p. 38-49

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抄録
本研究では,交通行動を分析あるいは予測するには複数日の生活行動の相互関係を考慮することが非常に重要であると考え,就業者を分析対象とし,仕事や通勤のような強制的活動を除いたその他の活動を「自由活動」と定義し,1週間の自由活動に焦点を当てたアクティビティ調査を行い,その調査結果より自宅外での自由活動に着目し,就業者の1週間における自宅外で実施する買物・趣味・娯楽のための活動における活動時間とトリップ数の決定に関わる種々の要因間の因果関係について共分散構造モデルを用いて分析を行った.その結果,1週間を経日的にみた場合,月・火曜日の自由活動が水・木・金曜日の自由活動に影響し,その水・木・金曜日の自由活動が制約の少ない休日自由活動に影響し活動時間を決定するという因果関係を実証でき,経日的な交通行動の依存性が大きいことを示すことができた.
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© 2007 公益社団法人 日本都市計画学会
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