都市計画論文集
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地方圏の都市における住宅地タイプに着目した都市拡散の実態に関する研究
橋本 晋輔中道 久美子谷口 守松中 亮治
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2007 年 42.3 巻 p. 721-726

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抄録
近年、コンパクトシティがますます注目されており、わが国では様々な行政主体で推進されている。しかし、特に地方圏の都市において都市は拡散し続けているのが現状である。このような状況の中で、都市コンパクト化を進めるには、まずどのような住宅地で人口の増減が進行しているのかという現在の状況を把握することが必要である。そこで本研究では、地方圏の都市を対象とし、住宅地レベルでの都市拡散の具体的な実態を明らかにすることを目的としている。そのために、住宅地タイプに着目して人口密度の変化や公共交通の整備状況などの住宅地の特性、人口構成変化について分析を行った。分析の結果、地方圏の都市では基盤整備や公共交通の整備など計画性の高低に関係なく低密な住宅地が広がっているということを定量的に明らかにすることができた。
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© 2007 公益社団法人 日本都市計画学会
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