都市計画論文集
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戦前における内務省地方計画構想の一終着点
地方計画法案・関東地方計画要綱案の策定過程に着目して
阿部 正隆西村 幸夫窪田 亜矢
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2011 年 46 巻 3 号 p. 727-732

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抄録

1910年代にイギリスで誕生し、アメリカへと普及したRegional Planningは、1920年代前半に内務事務官飯沼一省により日本へ「地方計画」として紹介された。地方計画はその後日本において海外事例の影響を受けながら展開し、内務省及び企画院において検討された。本論文は戦前における内務省地方計画構想のひとつの終着点として、内務省に1940~41年にかけて設置され、地方計画法案を策定した都市計画及地方計画に関する調査委員会、1941~42年にかけて設置され、関東地方計画要綱案を策定した都市計画連絡協議会に着目した。前述の委員会、協議会の一次資料を解析し、地方計画法案、関東地方計画要綱案の策定過程を明らかにし、戦前における内務省地方計画構想の一終着点を明らかにした。

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© 2011 公益社団法人 日本都市計画学会
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