都市計画論文集
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定住促進を伴わない区域に位置付けられた大都市郊外住宅団地における定住意識の形成要因に関する研究
八王子市高尾台地区を事例として
曽我 龍宇一秋田 典子
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 55 巻 3 号 p. 228-234

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抄録

本研究では、集約型都市構造を目指す自治体の大都市郊外の住宅団地に着目し、生活環境の実態を把握して定住意識を明らかにした上で、今後も住民が継続的に居住していくための方策の示唆を得ることを目的とする。対象地は立地適正化計画(案)において現状のまま街を維持していく方針が示されている八王子市高尾台地区である。現地踏査やヒアリング調査、住民意識調査を実施し、住宅団地の概況を踏まえながら住民が感じている「住宅団地の住みやすさ」と「転出意向」の背景を探り,住民の継続的な居住へ向けた方策を検討した。結果、利便性が低く都市計画において住環境の改善が見込まれない住宅団地においても、人々の繋がりや緑環境が良好であれば、住民は住みやすいと感じると言うことが示唆された。

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© 日本都市計画学会
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