都市計画論文集
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起終点交通量を潜在変数とする多様体学習とネットワークデザインのための代理モデルの構築
小川 瑞貴羽藤 英二石井 健太
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 56 巻 3 号 p. 1351-1358

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抄録

本論文では,歩行者行動に着目し,Origin-Destination交通分布と経路選択パラメータを同時に推定する手法の構築を試みる.目的関数に対しては,情報幾何学の観点から,収束解の一意性を保証する推定アルゴリズムを提案する.提案した手法に基づき,実測データを用いた推定を行った.また,旅行者の期待効用などの定量的な観点から,都市機能のネットワークデザイン問題を代理モデルによって高速化することを試みる.ネットワークデザイン問題は,解集合が離散的であり,割り当てが再帰的ロジットモデルによって計算されるため,膨大な計算コストがかかる.そこでネットワークと目的関数値の教師データを用いて、フィードフォワード・ニューラルネットワークを学習することで、高速化した枠組みを提案する。

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© (c) 日本都市計画学会
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