2021 年 56 巻 3 号 p. 1421-1428
本研究では、飛び市街化区域を構成する郊外住宅団地を対象とし、小規模住宅団地と大規模住宅団地の団地形成当初から現在までの変遷を比較し、現在抱える問題点や今後の郊外住宅団地としての適切な在り方について提言することを目的とする。郊外住宅団地に対し、人口、世帯、小学校児童数、商業や医療などの生活環境、公共交通を再現し、現在抱える問題点や今後の団地整備についてヒアリングで把握した。結果、大規模団地では施設が担保されている一方、小規模団地では経年変化により施設の撤退や形成初期から施設が担保されていない状況であった。また、既存の団地内施設を維持し、人口誘導を図る方針であることもヒアリングにより分かった。