都市計画論文集
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大都市都心部におけるエリアマネジメント団体による景観マネジメントの実態に関する研究
景観形成に関する諸ルールの関係性と景観マネジメントの活動スキームに着目して
高木 悠里嘉名 光市蕭 閎偉
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 56 巻 3 号 p. 461-468

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抄録

本研究では、大都市都心部におけるエリアマネジメント団体による景観マネジメントの実態として、各事例における景観形成に関するルールの関係性を分析した上で、それぞれの景観マネジメントの活動スキームを解明した。その結果、建築物に対しては、地区計画等の規制に加え、エリマネ団体のルール等を用いた景観協議により、特徴的な街並みを継承していく事が有効であることが明らかとなった。公共的空間に対しては、エリマネ団体によるエリマネルールの運用が重要であり、加えて、エリマネ団体と地権者等の役割分担や、活用実績の蓄積により、さらなる活用が期待できることを明らかにした。エリマネ広告事業は、事例間での共通事項が多く、エリマネルールを適切に定め・運用することで、景観形成に寄与すると考えられる。

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© (c) 日本都市計画学会
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