都市計画論文集
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幹線輸送におけるトラック隊列走行を考慮した基幹的な物流拠点の立地最適化に関する基礎的研究
渡部 大輔アウン ソー
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 57 巻 3 号 p. 1003-1009

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抄録

近年,トラック輸送の省人化や環境負荷低減等を目的にして,幹線輸送におけるダブル連結トラックの導入による大容量化やトラック隊列走行,自動運転トラックなど大型貨物車の自動化に向けた取り組みが急速に進められている.本研究では,拠点(ハブ)間の幹線輸送におけるトラック隊列走行の実現に伴う大容量化と自動化によるコスト削減を考慮した幹線輸送における物流拠点の最適配置について,ハブ立地問題を用いて定式化を行い,日本における大容量化と自動化に関するシナリオに応じた最適配置に関する考察を行った.その結果,自動化に関するシナリオに共通して,施設数が増加するにつれて,太平洋・瀬戸内海側の交通需要の多い地点に立地が進むことが分かった.また,隊列(後続無人)から自動運転(レベル4)へと技術進化が進んだとしても,隊列(後続有人)向け拠点で配置が大きく違わず,拠点への割当についても単一割当とほぼ同じ結果となることが分かった.

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