都市計画論文集
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東日本大震災の津波被災地域における震災復興で生じた商店街の新しい役割についての研究
宮城県石巻市と気仙沼市の中心市街地における既存商店街の集積地を対象として
土井 杏奈真野 洋介
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2022 年 57 巻 3 号 p. 1186-1193

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抄録

東日本大震災の被災地では、商店街の再生が必要とされた。震災復興では、多様な主体が新しい挑戦に取り組んだ。震災以前から全国で商店街の衰退が進んでいることから、今後、被災地だけでなく、地方都市の商店街において、変化が求められる。本研究では、震災によって浸水被害を受けたものの既存商店街の集積地が残り、そこで新たな担い手による商店街の活用が生まれた被災地の事例として宮城県石巻市と気仙沼市を取り上げ、文献調査、現地調査、ヒアリング調査に基づき、中心市街地における既存商店街の集積地における復興過程で生じた商店街の変化を把握する。また、新たな役割を担う場所について分析することで、地方都市の中心市街地における商店街の新しい役割を考察することを目的とする。

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