都市計画論文集
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マルチモーダル均衡配分モデルに基づく歩行者専用道路の最適配置計画
川越市街地における歩行者街路網の創出を例として
村上 颯一朗大山 雄己
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 57 巻 3 号 p. 622-629

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抄録

本研究では、自動車混雑への影響を明示的に考慮した歩行者道路ネットワークの最適設計手法を提案する.まず,自動車ネットワークと歩行者ネットワークを統合したマルチモーダルネットワークを基に,マルチモーダル均衡配分モデルを構築する.マルチモーダル均衡配分モデルによる交通量配分に基づき,どのような組み合わせで 道路を歩行者専用道路化とすべきかを決定する二段階最適化問題として定式化する.この二段階最適化問題を自動車と歩行者の錯綜が主要観光街路いて以前から問題視されている川越市の中心市街地ネットワークに適用した.本研究のモデルは,それぞれの政策目標を達成するための歩行者道路ネットワークの最適なパタンを求めることを可能とする.

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© (c) 日本都市計画学会
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